arimahamaの日記

アメバから引っ越しました。

オートファジー984日目と畑

2024/5/23木曜日

4時半に起床し洗濯と朝食、昼食作り。

7時過ぎに畑へ。

草取りをメインに9時半まで作業。

あっという間の2時間だった。

 

帰宅後、読書。

今日からは坂本守正著「戊辰東北戦争」

この方の著書は多くの戊辰戦争本で引用されているので読むのを楽しみにしていた。

確かに、これまで十冊以上の戊辰戦争本を読んできたが新ネタが続出。

まずは、1868年4月に起きた「柴橋事件」

これは1868年1月の鳥羽・伏見の戦いのあと翌2月に慶喜庄内藩に江戸市中見廻りのお役目と新徴組隊士200余名を新たに士分として抱えた事もあり寒河江と柴橋の天領約七万石を付与した。

庄内藩は3月にはこの年貢を自領に搬送。

それを見た事情を知らない領民が新政府にタレコミ。

新政府はこれをもって庄内藩に攻め入る口実が出来た!ト喜んだ。

4/2に張り切って寒・柴領に攻め入るも庄内藩兵はおらずもぬけの殻。

4/21の清川口の戦いへと続くのであった。

 

次に、秋田藩に起きた事の説明があった。秋田藩の使者が奥羽鎮撫総督府にご機嫌伺いに。

すると、いきなり庄内藩征討を命じられた。

どんな罪状で庄内藩を討てと言っているのか質問状を提出。

それに対し下参謀大山格之助綱良は以下の2点を述べた。

一、徳川慶喜が朝敵とされたことを不服とし幕府の回復を企てていること。

二、昨冬、江戸市中取締役の際、諸藩邸を焼き打ちしたこと。

一、に関しては既に慶喜大政奉還したものを覆すなど不可能であるし回復する事も不可能なのだから理由としておかしい。

二、に関しては、相楽総三ら江戸治安撹乱ゲリラの策源地は三田藩邸、という動かぬ証拠を突き止めた幕府が諸藩に犯人逮捕連行を命じ、犯人引き渡しに応じず犯人隠匿をする薩摩藩留守居役と押し問答の末、砲撃炎上となったもの。

自分達からけしかけといて、卑怯やな。

更なる大山綱良による悪事も紹介されていた。

大山参謀は仙台港に碇泊していた江戸の商船を奪い「御用金にあてる」と積み荷を没収。

更に、62万石太守伊達候以下重臣を「会津討伐の実行準備をしていないとは何事か!」と居丈高に口汚くののしり余りな無礼に伊達慶邦は身を震わせた。
ちなみに大山綱良の出自は以下の通り。
鹿児島藩士樺山善之進の次子として鹿児島に生まれ、のち大山四郎助の養子となった。

家禄百三十六石。

若いころ薩藩下級武士子弟の内職である城の茶坊主となり正円と称した。

そして、西軍の中でもこの征討に疑問を持った者が出てきて内部告発

山陰、東海、東山、北陸、近畿、中国、四国、九州は話し合いで京都政権を認めさせているのに何故奥羽越だけを例外として暴力手段を強いるのか。

観察のひとり戸田主水が九条総督に上書した。

 

遂に、鳥羽・伏見で起きた事件の真相が詳らかに。

慶喜天皇の呼び出しに応じ京都へ向かおうとしたところ薩長二藩が鳥羽伏見で通せんぼ。

②通せ、通さない、をやっているうちにいきなり薩長二藩が先に発砲。

③幕府側に死傷者が出る事態となったので応戦。
④すると、翌日慶喜追討令が下り薩長軍が錦の御旗を立てて攻めてきた。

↑突っ込みどころ満載。

上の①から③のどこに慶喜追討令の根拠があるのか天皇に糺したいところ。

天皇が召喚している者に対して大砲を放った薩長の方が逆賊やろ。

天皇が馬鹿なのか薩長天皇を無視してやりたい放題やってるのか。

薩長藩のやり方は100年の後に天皇をも貶める事に。

 

12時に昨夜以来の食事。

お腹が満たされたら午後も読書。

 

同じ戊辰東北戦争本。

まずは、イギリス内政干渉疑惑。

世良修蔵が暗殺され総督九条は仙台藩に取り込まれた。

これを奪還すべく前山清一郎は佐賀・小倉兵430人でイギリス船で仙台へ乗り込み、仙台藩を騙し奪還成功。

九条は秋田へ。

これが、のちの仙台藩使者秋田藩派遣と殺害事件に繋がったか。

サラッと流したけれど、何で西軍兵がイギリス船で運ばれてくるんだ?

イギリスも戊辰戦争に参加していたのな。

内政干渉やろ!

 

もう一つおまけ。

鳥羽伏見後、会津藩は朝敵の冤罪を晴らしたく上野輪王寺宮尾張肥後など22の諸藩に対し朝廷への取りなしを懇願。

庄内藩へも原政之進と相馬孫市が来訪。

忠発老公も謁見。

家老以下が3時間話し込んだ。

とりわけ相馬は鳥羽伏見戦を目の当たりにした生き証人。

彼の語る生々しい事件の真相に聴き入った。
相馬は語った。

『鳥羽伏見では薩摩が先に発砲してきた。

当然に応戦すると「錦の御旗(長州藩の急造)に向かって発砲した。故に朝敵!」とは余りに理不尽』

相馬孫市は4/23, 宇都宮で戦死。

享年28歳。

哀悼。

 

17時から夕食作り。

米粉の蓬カップケーキ、ビーツの葉の胡麻和え、大根と人参、牛蒡の煮物、煮込みハンバーグ、きんぴらごぼう、玄米ご飯と味噌汁、ビーツとエビのニンニクマヨサラダ。

美味しく頂いた。

お皿は長男が洗ってくれた。

ありがたく読書することに。

 

歩数計は7626。

充実した一日だった。