2024/2/2金曜日
5時45分に起床し洗濯と朝食作り。
ベランダでの水やりも済ませたら読書。
本のタイトルは白崎昭一郎著「橋本左内」
橋本左内は捕縛された後、評定所(裁判所)での合議で流罪となった。
更に「身分賤しき者が将軍家の建儲について言及するなど言語道断」と断罪。
三冊目の左内本、木宮高彦著「橋本左内」で左内の出自について詳しく書かれていたので自分も調べてみた。
すると、橋本家の始祖は桃井直詮(なおあきら)と言い、幼名は幸若丸。
後小松天皇に招かれて仕え、後花園天皇にも仕え従五位下を賜った。
桃井氏始祖は桃井直常(ただつね)という武将で南北朝争乱時は北朝方として戦い、その勇壮ぶりを記念して京都に「桃井塚」があるそうだ。
その桃井氏は足利氏の一門。
つまり、源氏の棟梁の源義家の流れを汲む。
立派な血筋だと思う。
それでも大老になれる家に生まれた井伊直弼からしたら身分賤しき者になるのな。
12時に昨夜以来の食事。
午後も読書。
先述したように井伊大老は何かに取り憑かれたように一橋派の人々を断罪していた。
彼による審判の前に評定所という幕府の裁判所で裁判が行われる。
司法長官 老中松平和泉守乗全
裁判官 寺社奉行板倉周防守
裁判官 大目付
裁判官 目付
で構成された。
ところが、この裁判に異議が提出された。
評定所組頭の木村敬蔵から。
彼は京都から送られてきた長持六棹の証拠書類を点検し、これを犯罪として立証するのは無理だと判断。
「この度のお吟味は神祖以来のご記録を調べても判例がなく、裁判が成立するかどうか疑問であります。水戸前中納言が陰謀をめぐらされたというのならば、この方をお調べになるのが筋で、枝葉の者を召し捕り事を大きくして、これという確証もなくて裁判を行おうとするのは道理に外れております」
と述べ、更に続けた。
「自慢いたすようですが拙者などは評定所雀のようなもので、御用掛けを八年勤めてこました。ご記録物は残らず目を通してまいりましたので判例は大方覚えております。いかに大老がご賢明でも、ご就任後一年にも満たず、判例をご存知ではないでしょう。判例を知らなければ裁判は真っ暗となります。ただ今の状態で大老のお指図のとおり穿鑿を始めますならば、徳川家の天下はこれ切り、となりましょう」
よう言った!
これを聞いた板倉と佐々木は木村に同調。
裁判の打ち切りを主張した。
これを聞いた井伊大老は激怒。
板倉、佐々木、木村を罷免。
クビにした。
退任した木村は「この度の吟味は人間の皮を被った者にできることではありません。これを捨て置いては御役儀が立ちませんので免職覚悟で申し上げました」とも述べている。
マジで罪状を見るとDS悪魔が憑依してたんじゃね?と思う。
拷問も酷く獄死した者も大勢いる。
で、悪魔の思惑通り、徳川の天下は終わった。
日本侵略を゙狙っていた悪魔にとって帯刀している武士は厄介だったろうね。
武士政権終わらせたからやりやすかっただろうね。
日本の植民地化。
17時半から夕食作り。
坦々鍋、ラーメン、ウォッカ梅酒ロック。
今日は寒い一日だったので花椒を効かせた鍋は大好評だった。
食後も読書をする事に。
歩数計は3217。
充実した一日だった。