2025/1/13月曜日
8時に起床し洗濯。
合間にベランダガーデニングの水やり。
10時から読書と調べ物。
錬金術に於ける最古の古典「エメラルド板」はジャービルに帰せられる「ジャービル文書」に含まれる写本が最古のものとされる。
短い文書ではあるがその謎めいた内容から錬金術の奥義を秘めたものとして新しい解釈が試みられている。
「エメラルド板」の主題は①天空界と地上界が互いに照応しているだけでなく両世界が共に「唯一なるもの」から創造されていること、②万物を完成する力を持っている「唯一なるもの」を形あるものに固定することが出来るという二つの点にある。
↑「唯一なるもの」てなんだろ。
「エメラルド板」全文
「偽りの事実ではなく、確実な真実なるものについて語る。下の世界にあるものは上の世界にあるものに似る。また、上の世界にあるものは下の世界にあるものに似る。かくして、唯一なるものは様々な奇蹟を行う事が出来る。全てのものは一者によって造られ、全てのものはこの唯一なるものが変容して造られる。唯一なるものの父は太陽、母は月である。風は唯一なるものを内部に含む。唯一なるものを養う乳母は地である。唯一なるものは、世界にあるもの全てのものを完成する父である。唯一なるものが地に変化するとき、その力は顕なものとなる。用心深く的確に、火から地を分離し、粗雑なものから霊妙なものを分離せよ。素早く地から天空に上昇し再び地に下降し、上にあるものの力は下にあるもののの力と結合する。かくして汝は全世界の栄光を得て無知は消える。これは、とどまることを知らない。それは全ての霊妙なものを征服し、全ての固定したものを貫くことが出来るからである。かくして世界は造られた。かくして世界に於ける驚異的なるものが生まれる。それゆえ、私は全世界の哲学の三つの領域に通じるヘルメス・トリスメギストスと呼ばれる。太陽の作業に関して私が言うべきことはこれが全てである」
エメラルド板は万象を貫いている神秘的な存在としての「唯一なるもの」を化学的な操作によって抽出する技術、それが錬金術であると主張。
賢者の石やエリクシル(錬金霊液)は錬金作業の結果として「唯一なるもの」が地上的な形態に固定されたもの。
中国錬金術に於いてこの「唯一なるもの」は万物を形成してそこに生命を吹き込む神的エネルギーとしての「気」に相当。「気」を凝縮して具体的な影響が与えられたものとしては「丹」が相当する。
S. Mahdihassan, "Early Terms for Elixir hitherto Unrecognized in Greek Alchemy," と "Elixirs of Mineral Origin in Greek Alchemy," によると、「ジャービルは全ての病気を癒す秘薬としてのアル=イクシル(al-iksir)即ちエリクシル(elixir)という錬金術の重要な概念をアラビアに導入している。
アラビアの錬金術師に医師を兼ねる例が多く見られる理由の一つはエリクシルの精製が錬金術の目的の一つとされているからである。
マハディッサンはエリクシルという言葉の語源として中国語の「気(chhi)」を挙げ錬金術(アルキミア)とは「気」の浄化によってエリクシル(錬金霊液)を精製する技術に他ならないと主張。
錬金術という言葉の語源についてはギリシア語のケメイア(金属の鋳造)或いはエジプトのケム(黒い土)などを挙げる事が一般的であるが中国のエリクシル(錬金霊液)即ち不老不死の仙薬(金液、金丹)に由来すると考えた方が説得力を持っている。
↑調べると「気」は中国語でクィーと発音するらしい。
日本語の発音のキと似てるな。
アルイクシルのアルの部分は接頭語。
Al-iksir 或いはelixirと言われたのもわかる。
病は気から、とは良く言ったもの。
悪魔くんの歌の歌詞でも「♪くーじけーた涙に悪魔は寄ってくる~🎶」とある。
マイナス指向だと死神が寄り付くだけ。
プラス指向で悪魔を吹っ飛ばさないと。
今日はここまで。
12時に昨夜以来の食事。
午後も読書と調べ物。
15時半から夕食作り。
16時半に長男一家が来訪。
チャンポン鍋、ウォッカ梅酒ロック。
皆が揃ったあと、麺を茹でた。
6人で5食で足りず2食を追加。
一品料理たが、皆お腹一杯になって良かった。
お皿は長男夫婦が洗ってくれた。
19時に帰って行ったあと、夫の親族の訃報が。
まだ50代。
夫は各所へ連絡。
皆で過去に撮影した写真を見ながら、信じられない気持ちで故人を偲んだ。
歩数計は6820。
充実した一日だった。