オートファジー1512日目と小栗上野介と権田村⑤と孫達との交流

2025/10/30木曜日

4時に覚醒し読書と調べ物。

昨日に引き続き、星亮一著「上州権田村の驟雨〜小栗上野介の生涯」

蜷川新氏によると、氏は上野介鳩首の責任者、原保太郎に会い問い詰めた。
その時、原は、「板垣参謀から斬首せよと命ぜられた。その理由はフランスから軍艦と資金を得て長州を到滅しようとした事だ」
↑罪状と全く関係ない私情やないかー。
しかも、板垣退助はフランスに恨みでもあったんか？
長州と仲良しだったんか？

その背後には岩倉具視ら朝廷方の勢力が居る、と言うのが蜷川の推理。
↑岩倉具視が長州と仲良しだったのはあり得る。

錦の御旗の製作を注文している。
けれど、フランスに恨みがあったのは初耳。

確かな証拠があるわけではない。
が、斬った理由が長州到滅にあったという証言はなるほどと思われた。
↑原保太郎が長州人なら納得するが、この人は園部藩士。

京都の近く、な。

で、岩倉具視の食客。
で、1871年からアメリカのラトガース大学に留学。

そのまま今度はイギリスのキングス・カレッジ・ロンドンで経済学を学ぶ。

熱りが冷めた1876年に帰国。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E4%BF%9D%E5%A4%AA%E9%83%8E

東善寺の境内にある上野介の胸像は戦前、横須賀の諏訪公園にあったもの。
大正四年に横須賀海軍工廠創立五十周年の記念式典があり、上野介はその創設者として誉えられ指導に当たったフランス海軍のヴェルニーと共に胸像が立てられた。
しかし、戦時中、供出されてしまった。

幸い原型の石膏像が残っていてこの地に復元する事が出来た。
当代随一の彫塑家朝倉文夫の作。
倉渕村より早く海軍内部で上野介の名誉は回復されていた。
その式典の日、祝辞を寄せた内閣総理大臣大隈重信は「工廠は始め横須賀製鉄所と称し、実に今より五十年前、仏国政府と我が日本政府（幕府）との交渉によりて生まれ出たるものなり。この交渉たるや、日本側では主として小栗上野介の関与する所なりしが事、上野介の発意に基づくか、仏国政府の勧誘によるか、今これを明らかにせすと雖も、兎に角、小栗氏の尽力によりて仏国は日本政府の為に製鉄所創設の業を援助する事に決したり、、、」と我が国の総理大臣として初めて上野介の功績を認めた。
幕府を日本国政府とした事でもこれは画期的な祝辞であった。
大隈が薩長ではなく佐賀の出身であった事もあずかっている。
私は東善寺住職の村上泰賢氏、親子三代にわたり上野介の顕彰に当たる倉渕村市川八十夫氏の好意により上野介に関するあらゆる資料を見せてもらった。
が、心に残るのは大坪元治の数々の作品である。
戦前は海軍省の海軍博物館に勤め、戦後東京教育大で教壇に立った事もある大坪元治は村の人々にも影響を与え倉渕村の上野介研究を盛んにさせた。
大坪が海軍博物館に居た時、海軍大将岡田啓介が総理となり上野介研究に一層拍車が。
大坪のやり方はとことん調べて歩くというもの。
市川さんを初め小坂橋良平、市川光一氏ら倉渕の研究者は皆、この系譜を引いている。
「お首級迎え」という一文がある。
「時は明治二年三月の初め、館林法林寺の門前に立った男がいる。一人は和尚顔見知りの渡辺忠七だが、今一人の身は質素な百姓姿ながら、どこかドッシリした物腰は腹に一もつ、手に荷物といったところ、相当のものらしい」
長谷川伸ばりの書き出しで始まるこの文は小栗夫人を静岡まで送って権田村に帰った中島三左衛門が上野介父子の首級を受け取りに姿を見せた時の話である。
「ぜひお殿様の首が欲しい。どうせ戦場で捨てた命だ。嫌なら刀に掛けても無理に持っていく。さぁー、命か金かどっちだ」
三左衛門はこう啖呵を切る。

大鳥圭介が東善寺に姿を見せ、涙を拭いながら、「この地下に眠る方は、かかる山峡で空しく斃れるようなお方ではない。如何に時世とは申せ残念千万、本来、自分が率先して顕彰にあたらねばならぬのだが、立場上いかんともしがたい。元来、上毛の人は義気に富むと聞く、宜しく頼む」と言ったというのもある。
上野介の領地は権田村だけではない。
権田村は二千七百五十石のつち僅かに三百七十五石。
他は同じ群馬郡の下斉田村、与六部村、多野郡の森村、小林村、下野国足利郡高橋村、大沼田村、上総国武射郡稲葉村、下総国香取郡五反田村、堀内村、大川村、田辺村などに分かれていた。上野介はこの中から権田村を最後の地に選んだ。

今日はここまで。

先に洗濯やらベランダガーデニングの水遣りやら朝の家事を済ませてから、8時に畑へ。

8時半に嫁と孫達を迎えに。

6人で近くのコスモス畑へ。

雲一つ無い青空の下、絶好のお出かけ日和に。

コスモスは見頃を迎え、孫達は大喜び。