arimahamaの日記

アメバから引っ越しました。

オートファジー1474日目と畑と小栗上野介㉕と藍建て㉔

2025/9/21日曜日

4時半に起床。

米麹用のお米を洗い水に浸したら5時半に畑へ。

イモムシ🐛が出迎えてくれた。

里芋に水やりをしてから家路に。

7時に帰宅後、シャワーと洗濯。

中華麹の材料をヨーグルトメーカーにセット。

やる事やったら読書と調べ物。

昨日に引き続き星亮一著「小栗上野介

 


忠順は柴田が不問にしたことに不満を持った。
その懸念は的中。
2年後のパリ万国博覧会で薩摩はまんまと別区画を占め「琉球王国君主薩摩公」を強くフランス国民に印象づけている。
↑キターーーー!

琉球王国君主薩摩公」
フランスでも有名。

なのに日本の教科書に載っていないー。

 

五月にヴェルニーがフランス人職工を連れて再来日。
忠順は毎日横浜に出かけてヴェルニーと横須賀製鉄所の建設について打ち合わせ。
今後の工程、フランス人職工の仕事の流れ、幕府役人との関係、全体の指揮命令系統など。
ヴェルニー「オグリ様、日本人技術者は何人集まっておりますか」
小栗「管理及び職工で100人を配した。他に人夫は貴殿の希望通りの人数を集める」
ヴェルニー「職工はどのような人ですか」
小栗「水夫、火夫、大工、鳶、石工、などあらゆる職種である。ただ、製鉄所の建設に携わった者は居ない」
ヴェルニー「造船学校を造ってほしい。船工、煉鉄、鋳造、製罐、旋盤、ろくろ、建築などの技術者を養成します。職工の頭目になる人間が必要です」
小栗「よし、分かった。造船学校の規模、内容はどのようなものになるか」
ヴェルニー「生徒の年齢は17歳から21歳までとします。三年課程とし、一年次はフランス語及び代数、解析、幾何、物理、地理、画学、製図を学ばせます」
小栗「なるほど。代数、解析とはどのようなものか分からぬが、わが国にも何人かの数学の専門家がいる。二、三年次はどのようになるか」
ヴェルニー「機械、化学、動植物、造船学など専門の科目を学びます」
小栗「わかった。小栗上野が責任をもって来春には開校させる」
忠順がヴェルニーの言う事を瞬時に理解できたのはサンフランシスコ、ワシントン、ニューヨークで造船所や学校を見ているからだ。
金銭的問題はフランス国経済使節クレーの来日後に話し合う事に。
横浜から帰ると老中水野和泉守が「坂倉公が勝を復職させ、薩長が手を結び事態は容易でないので勝に調整させたいと言う。勝にそのような事ができるのやら」と言った。
忠順は勝を御用部屋に招きあれこれ時局を談じた。
小栗「安房守と余は巡り合わせが悪いというのか、お互いに違ったことをしているように世間では言っているが、余はそうは思わない」
勝「海軍を起こそうと言うこ事では全く同じで特にどうということはない」
小栗「この際、腹を割って話したい。余は幕府はこのままでは立ち行かぬと考えている。アメリカのように郡県制度に改め、大統領というか、新しい君主を戴いて新たな日本をつぬる、そう思っている」
勝「それは同感だ。但し、その中心になるのは幕府ではないと存ずる」
小栗「ほぉー、どこになるというのか」
勝「それは分かりませぬが、広く諸藩から人材を募る事になるかと」
小栗「究極的にはそうだろうが、果たして目の前にそういう人物がいるとは思わぬ。」
勝「それはどうか。我々が知らぬだけかも知れませぬ」
小栗「それは自分のことを指しているのか」
勝「まさか、それがしはそのような器ではない」
小栗「余が何故、新生日本を造らねばと考えておるか。それは安房守も同じだろうが、外夷だよ」
安房守は外夷側でしたとさ。

 

小栗「井伊大老アメリカと手を結べと指示された。しかし、南北戦争だ。となればどうだ。イギリスに比べれば、まだフランスの方が良い」
勝「それかしにとっては、どっちも獣のようなものでこざる」
小栗「それでは話にならない。列強の援助なしに、何も出来ぬ」
勝「ところで横須賀の製鉄所の資金はどこで賄われるのか」
小栗「フランスとの間で借款が成立した」
勝「担保は何でござるか」
↑質問がスパイ風。
グラバー/イギリスへ教えるんか。

 

小栗「一部は銅で支払う。残りは国を富まし、返済してゆく」
↑勝に教えちゃいかんのでは。

 

小栗「敵は長州ではない。薩摩でもない。外国からどう日本を守るかだ」
↑小栗の言う通り。

内乱してる場合じゃないんよ。

 

勝はこのあと、長州は俺に任せろと大見得を切って出掛けたものの、その調整に失敗。
幕府と長州の戦いが始まる。
慶応二年六月七日、幕府軍艦が周防国大島郡を砲撃。

幕府の最高指導者は小笠原壱岐守。
しかし、高杉晋作奇兵隊に蹴散らされ苦戦。
副将の本庄宗秀が書面で戦況を知らせてきた。
「米、金に不自由いたし、兵勢甚だ以て奮わず。鉄砲等も官軍ゲベル銃甚だ少なく、火縄付きの和筒のみ。長は農民に至るまでゲベル銃を相用い、必取の英気鋭く、英夷も薩も応援致し様子」
幕府軍は陣羽織、鎧、兜に身を固め、刀槍を抱え、火縄銃を背負って出兵。
これでは勝てない。
自分の国を守ろうとする長州の士気は高くこれに土佐が加わり薩摩が支援。
金に糸目を付けないイギリス商人グラバーが付いた。

 

この最中、フランス経済特使クレーが来日。
6/9, ロッシュ、松平周防守、井上信濃守ら江戸在中の老中との会談があった。
その席でロッシュは「フランスは日本との輸出入会社の設立を承認。経済使節クレー氏は長い間、我がフランスの商業及び外国貿易に携わって来た人物であり、日本国政府は全幅の信頼を以てクレー氏に接して貰いたい」と最大級の賛辞でクレーを紹介。
そして、次のように演説。
「日本国は残念ながら陸軍も海軍もない裸の国であり、いつ乗っ取られるか分からない。それを防ぐのは軍備である。陸海軍を装備し、訓練するためにフランスは助力を惜しまない。日本国の現状は財政も弱く、貨幣制度も甚だ不完全である。米本位の経済では世界に通用しない。貿易も僅かなものである。完全な形で日本を開かなければならない。クレー氏は日本とのコンペニー(会社)との設立について、全面的な相談に乗る」
と、外交、軍事、財政、経済の全般にわたって説き、更に、


↓これ、めっちゃ鋭い指摘!by ロッシュわいは感動した。
「帝とその臣下は絶対的な権力から外れ、全権を大君に委任しなければならない。帝には官僚機構はなく、何一つ責任を持って日本の政治を執行する事は出来ない」
宮廷勢力を批判。


そして、最後にこう結んだ。
「商人から税を取るべきだ。寺院も同じだ。家屋、宅地も税の対象にすべきだ。酒、煙草、茶、生糸も税を課すべきだ。サムライが無税というのもおかしい。旗本は率先して棒給の十分の一の税を差し出すへきだ。こうして財源を作り、製鉄所や造船所、学校、病院、蒸気船、道路、公共的な建物、色々の資金にすべきである。全てはクレー氏に相談して貰いたい」
ロッシュの発言は今の体制の変革を迫る衝撃の提案であった。
「まことに示唆に富んだ御説であった」
松平周防守がロッシュを讃えた。

今日はここまで。

😁

12時に昨夜以来の食事。

13時にテニスへ。

次男と1時間プレー。

だいぶ涼しくなったので休憩は一度で済んだ。

 

帰宅後、米麹作業。

お米を蒸している間にシャワー。

 

さっぱりしたら、読書と調べ物。

17時から夕食作り。

ホットプレートで何でも焼いて食べる企画。

野菜は勿論、お肉も、バックアップのおからハンバーグが用意されている。

良く呑み良く食べた。

お皿は長男が洗ってくれた。

 

自分は藍建てチェック。

品温27.9度。pH11台。気温24度。

撹拌していると、カラカラカラカラと音が聞こえた。

そして、泡もプクプク浮いてきた。

近日中に試し染めやってみる事に。

 

歩数計は14631。

充実した一日だった。