オートファジー1463日目と畑と藍建て⑬と小栗上野介⑭

2025/9/10水曜日

4時に起床し畑に行く準備。

水遣りしていると緑色の液体が撒かれているのを発見。

DSとの攻防は続くのであった。

液肥を施肥したら5時半に帰路に。

帰宅後、シャワーと洗濯。

合間にベランダガーデニングの水やりと藍建てチェック。

品温31度。pH11台。気温26度。

特に変化無し？とかき混ぜようとしたら泡みたいなブツブツを発見！

なんか期待できそう。

中華麹の材料をヨーグルトメーカーにセットしたら、朝の家事は終了。

読書と調べ物をする事に。

昨日に引続き、星亮一著「小栗上野介」

小笠原一派を罷免した事で、京都の尊攘派は快哉を叫び攘夷決行に向かって走り出す。
5/10, 長州藩は下関海峡通行のアメリカ商船ペムプローク号を砲撃。
23日にはフランス海軍のキンシャン、26日にはオランダ海軍のメデュサを砲撃。

アメリカ公使プリユイン、フランス公使ド・クルベール、オランダ総領事ファン・ポルスブルックらは直ちに幕府に抗議。
長州藩の処罰を求めた。
これを処理する為小笠原は罷免が解けた。
が、何故か忠順は無役のまま。
諸外国の幕府への信頼は日に日に低下。
同じ頃、軍艦奉行木村摂津守も失意の日々を過ごしていた。
大海軍構想は勝にケチをつけられ勝がいいように幕府海軍を牛耳っていた。
木村はその後再三、再四、海軍士官及び水兵の職棒制度の整備を訴えた。
士官、下士官の階級、職棒の一覧表を゙作り、待遇を良くして人材を集めようとしたが京都への物入りが酷く、これも実らなかった。
木村は万策尽き出仕を辞退。
この為、海軍は勝の独壇場。
15万ドルも出して英国製のジンキー（順動丸）を購入。
将軍家茂を乗せて大坂湾を巡覧。
神戸操練所の開設を直接家茂から取り付け勝手放題。
薩英戦争が起こったのは文久三年七月。
生麦事件の賠償金を支払わない薩摩藩に対しキューパー提督率いるイギリス艦隊七隻が鹿児島湾に突入。
薩摩藩の汽船三隻を捕獲したあと、砲撃開始。
薩摩藩は7カ所の砲台から応戦。
旗船ユーリアラス号の船長ジョリング大佐を戦死させるなど善戦。
アームストロング砲から撃ち出される砲弾によって鹿児島市街が焼かれた。
これがきっかけとなって政策を大転換。
攘夷を捨て、富国強兵を行い、幕府を倒し、新たな日本を造るという大構想。
↑幕府も同じ富国強兵策を画策しているけれど？
何で幕府を倒す必要ある？
自分らが権力握りたいからやろ。
その為に日本人同士で戦った。
薩摩藩の私利私欲の為に、とれだけの人々が血を流した事か。

長州の高杉は奇兵隊を結成。
武士に限らず町民、百姓誰でも構わぬという集団。

栗本瀬兵衛は樺太に居た。
北からの風が十日も吹き抜けクシュナイは暗闇の底に。
人々は番小屋の中で押し黙っていた。
病気も出ていた。
野菜不足による水腫病である。
腰や両肢が膨張し、胃、背中、手足、陰茎、陰嚢尽く腫れ上がり「痛い、痛い」と煩悶。
やがて日を追って身体が衰弱、永眠不帰の客となる。
↑西郷隆盛もこの病に罹患していたと言われる。

箱館奉行所組頭栗本瀬兵衛は文久二年冬から文久三年の春まで樺太で過ごしている。
江戸からの報せは半年遅れ。
日々ロシアとの睨み合い。
クシュナイには20人程の幕吏が居て交代でロシアの動きを巡視。
日本とロシアの国境は北緯50度と日本は主張。
が、ロシアは南下を続け48度線を突破。
プチャーチンの時代、樺太のほぼ全土を占領された事がある。
宗谷の対岸、クシュンコタンにカムチャッカから百人のロシア兵が上陸。
アニワ湾を占領した。
アニワ湾は松前藩の漁場。
勤番役所や運上屋、多数の倉庫、番屋を構え、アイヌの小屋も数十件。
経営にあたるのは伊達屋林右衛門、栖原屋六右衛門らの豪商。
ロシア兵はクシュンコタン南側の小高い岬に哨戒所を造り、丸太造りの兵舎三棟と士官棟を四辺形に配置。
二階に六角形の物見兼砲棟を置いた。
据え付けた大砲は八門。
対する松前藩の役人は十人程。
冬は三十人の番人を残して引き揚げてしまうのであっという間に占領されてしまった。
幕府がこれを知ったのは1ヶ月後。松前藩が一番手85人、二番手77人の兵を送り仮小屋を建てて対峙。
大目付筒井政憲、勘定奉行川路聖謨を長崎に派遣。
プチャーチンに退去を求めた。
プチャーチンは頑強に拒否したがトルコとの間で戦争の危機が迫りイギリス、フランスも参戦の意志を゙示した為、ロシア兵は引き揚げた。