2025/9/5金曜日
3時半に覚醒。
そのまま読書と調べ物。
昨日に引き続き星亮一著「小栗上野介」
長州の高杉晋作も香港の中国人を見て攘夷のなれの果てを見て攘夷など不可能な事は知っている。
にもかかわらず攘夷を声高に叫ぶ。
その狙いは?
↑幕府を吊るし上げ悪者にする為や。
単なる嫌がらせではない。
幕府解体を志向した根深いものだ。
流血も避けられまい。
その為にも陸軍が要る。
忠順は海軍は暫く勝に預けてお手並み拝見。
陸軍に本腰を入れる事に。
京都はいずれ会津だけでは手に負えなくなる。
外島「実はその事であります。我が会津のみがこのような分の悪い責任を負うのは如何かと考えます。やはり幕府が対処すべきでと存じますが」
小栗「その通りだ。藩兵ではなく幕府の軍隊が出て警備にあたる。アメリカもヨーロッパも皆そうだ。速やかに軍隊を造るが早くても三年はかかる。その間は会津で守ってもらわぬと」
↑なーるほど。小栗は陸軍を組織し3年後には実用化しようとしていた。
この時1862年。
本当なら海軍も整えたかったがフルベッキ勝と松平春嶽が横槍を入れ頓挫。
1867年の戊辰戦争に大海軍が整わなかった責任は勝と春嶽にある、と。
戊辰戦争では、陸での白兵戦では幕府軍は有利に戦ったが、海からの、軍艦からの大砲からの砲撃にやられた。
傷ついた将兵達は口々に言った。
陸での銃隊との戦いは何とでもなる。
しかし、軍艦からの砲弾には為すすべがない。
あれを何とかしてくれ、と。
榎本軍には軍艦が不足していた。
文久二年十二月九日、「會」の旗を先頭に松平容保とその家臣達が江戸を出立。
忠順は見送ったが、会津藩の装備は旧式で刀槍、火縄が主。
陸軍の装備が急務。
忠順はこの夜、坂倉伊賀守、小笠原壱岐守と陸軍について話し合った。
坂倉「本日、会津が出立したがいつまでも会津に頼る事はできまい」
幕府の現状は陸海軍総裁を置き、講武所で西洋小銃、大砲訓練を始めたばかり。
二の丸の歩兵屯所に小銃、大砲を備えるかどうかで揉めている最中。
外国との同盟も緊急課題。
本来アメリカを友好国に描いたがアメリカは南北戦争中で延期されたまま。
坂倉「アメリカが駄目とあればイギリスかフランスになる」
小笠原「イギリスがどうも気になる。グラバーなる男が長崎に店を開き、武器を扱っているという噂でござる」
「どこに流れているのか」
「薩摩、長州、その辺りであろうかと」
12月11日(笑)、フランス、イギリス、オランダ、プロシア、ロシアの5カ国を表敬訪問した竹内下野守一行が帰朝。
文久三年(1863)正月、屋敷に仙台藩の玉虫左太夫が来ていた。
仙台藩から京都、大坂の形勢を探索するよう命じられ隠密として旅に出ていた。
玉虫は訪米での働きが認められ江戸の仙台藩校順造館教授に就いた。
日高と益頭に使いを出した。
玉虫「ヨーロッパの話も伺いたいが京、大坂はそれどころではございませぬ。ひどいのは長州で、御殿山のイギリス公使館の放火も奴等の仕業に違いない」
日高「やはりそうか。高杉だな」
ヨーロッパ使節が帰朝した翌日、建造中のイギリス公使館が放火された。
使節の帰国を嘲笑うかのようなやり方である。
幕府はこの春上海に幕船千歳丸を出した。
長崎の商人たちの希望を入れてオランダ領事を介して上海貿易の瀬踏みをした。
一行五十一人の中に高杉や五代、中牟田らがいて、彼等は2ヶ月間上海でシナの現状を゙見て来た。
シナの衰微を目の辺りにし、攘夷などあり得ぬことを自分の目で見て来たはず。
ところが、全く逆の行動に。
異国と戦って幕府をぶっ潰すと徹底的な攘夷論をぶちまくっている。
↑しかし、やった事は「異国と一緒に、仲良く手を携えて戦い、幕府をぶっ潰す」
日高「何故に奴らは攘夷なのだ」
玉虫「元々長州は開国であった。航海遠路策といって、貿易をして国を富ます事を考えていた。ところが京都の宮さん達は攘夷だ。そこでコロリと変説した」
玉虫「京都と手を握ることで幕府を越える。そういう発想だ」
↑天皇の事を「玉」と言っていた。
小栗「都は反幕府の連中が幅を利かせ松平春嶽もコロリとやられ、一橋慶喜は捕われの身も同然」
玉虫「奴らは慶喜公を都に監禁したも同然。慶喜公を帝に会わせ攘夷を認めさせようとするだろう。奴らの策に嵌ったのだ。攘夷を゙誓わせたら、即、異国の軍艦に砲撃を加える。その責任は誰が取る。将軍の命令だから幕府と言う事になる。賠償で幕府は破算だ」
↑玉虫左太夫の読み、鋭いね。その通りになったやん。
ウィキによると玉虫左太夫は榎本軍に加わろうとしたが捕縛され半年後に切腹を命じられている。
優秀な人物だけに抹殺されたな。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%89%E8%99%AB%E5%B7%A6%E5%A4%AA%E5%A4%AB
玉虫「水戸は大老を斬った。長州は将軍を引きずり込んで外国と一戦交える。一体日本はどうなっているのだ。幕府は右往左往、権威は失墜、外国も相手にしなくなる。そうなることを長州は狙っている」
イギリス、フランス、皆、ロシアを嫌っている。東の権益をロシアに侵されたくない。
ロシアを前門の虎とすればイギリスは後門の狼。
例の生麦事件の処理だがイギリスの要求は幕府に10万ポンド。
イギリスは薩摩には犯人の公開処刑と2万5千ポンドの賠償金を要求。
合計12万5千ポンドの賠償金請求。

10万ポンドは90億円だってよ。
払わなければ横浜を占領し江戸を砲撃すると言っている。
↑出たー!砲撃外交。
今日はここまで。
5時半から洗濯とベランダガーデニングの水遣り。
洗濯物は浴室乾燥機で乾かす事に。
6時半に藍建てチェック。

品温31.2度、pH11台、気温27度。
見た目に変化無し。
気長に待つ事に。
次男を駅まで送迎したら、ヨーグルト作り。
サワークリーム作りに欠かせない。
最近はサワークリームをバター代わりに活用。
クッキーやケーキ、アイスクリームも作り始めた。
ドレッシングやホワイトソースにも使用。
サワークリーム様々状態に。
9時に図書館へ。
予約していた本をゲットした。
帰宅後、読書と調べ物。
11時半に昼食の用意。
12時に昨夜以来の食事。
納豆ご飯と味噌汁メインでお腹を満たした。
午後も読書と調べ物。
17時から夕食作り。

かぼちゃとモヤシの味噌汁、焼売、イカ焼き、サラダ。
これに牡蠣の炊き込みご飯とウォッカ梅酒ロックをプラス。
美味しく頂いた。
お皿は長男が洗ってくれた。
有り難く読書と調べ物をする事に。
歩数計は5248。
充実した1日だった。