スマホにハッキングされ途中から画像をアップさせてくれないので、はてなブログアプリから投稿。

4時半におぎで、畑さ行って、耕したんず。

で、マルチ張って、大根の種まいだんず。

帰ってがら、シャワーあびで洗濯したべな。
で、赤紫蘇ジュース作ったんず。

で、醤油の瓶さカビはえでらはんでそれ取ったべな。
ここから標準語モード。

瓶に付着したカビ菌を焼酎に浸したペーパーで拭い取った。
ついでに撹拌。
2週間に一度撹拌しとる。
味噌と梅干しは冷蔵庫に保管されたのでDS派遣のカビ菌工作員(悪魔くん)は醤油瓶へのカビ菌工作に集中するらしい。
で、わいがこのように被害を訴えることにより工作員は仕事をした証拠となりポイントをゲットする。
そんな仕事嫌やわー。
10時半から読書と調べ物。
昨日に引き続き鈴木忠昭著「きずなつけ」
忠兵衛斬首のニュースは忽ち坂下から若松へと飛び拡がった。
↑この事件で確定したのは占領軍の暴挙。
①にせ金犯をでっち上げしていた事。
②裁判をやらずに斬刑にした事。
忠兵衛の首は晒し首は免れたが死骸と一緒に罪人塚へ投げ置かれた。
忠兵衛のにせ金犯容疑が十分でないばかりが、占領軍が激高した揚げ句に手を掛けてしまった一方的な殺害。
彼等は行き過ぎに気が付いたらしくこの事件を内密に処理してしまう事にしたらしい。
↑人の命をなんだと思ってる?
罪人塚は才吉の実家から一キロ。
希世の足でも十分行き来出来る。
塚は小高い丘になっていて、周囲の田圃を海に例えると、この丘は海に浮かんだ孤島。
島の大きさは一番長い所が約二十メートル。
狭い部分は五、六メートル程で形は歪な円形になっている。
この罪人塚の景観を代表するものと言えば島の奥まった所に立っている彼岸桜。
桜は紅枝垂れで樹齢は三百年余り。
高さは七〜八メートル。
桜は死罪となって塚に運び込まれた者の最期の姿を見届けてきた。
樹齢を重ね風格が備わると近在の人達は桜を塚主と呼んで崇めるように。
この老樹は罪人の骸から恨み話しを聞かされて事件に纏わる虚実を誰よりも知っているに違いない。
罪人塚は真昼でも薄気味が悪いと言われて土地の人々は滅多に足を運ばないわ、
しかし桜の季節は例外で怖さ半分の花見に訪れた。
この春は忠兵衛の事件が広まって花見客らしい姿は皆無。
その、誰も居ないはずの塚に二つの影が佇んでいた。
まきと希世の二人連れである。
忠兵衛の遺体がこの塚に放置されてから2人は欠かさず通い続けている。
まきの最初の考えでは忠兵衛の遺体を即刻収容して然るべき寺に改葬する事であった。
じさまの源兵衛も全く異存がない。
その事は忠兵衛に対する何よりの供養で、同時に、雑賀家の名誉を回復する、最良の策でもあった。
ところが、占領軍がそれを許さない。
悩んだ末、改葬を諦め、希世を連れて塚の墓守を゙する事にした。
二人が通い始めて間もなく塚の中の異変に気づく。
カラスが三、四羽と舞い降り、更に野良犬が忠兵衛の遺体目掛けて走って行く。
カラスと野良犬が忠兵衛の死肉を奪い合いケンカをする。
↑ゾロアスター教キターーーー。
占領軍はゾロアスター教信者か。
こういう事があって二人の塚通いは忠兵衛をカラスや野犬から守る見張りが日課となった。
2人は夜が明けると家を出る。
塚へ向かう途中、必ずする事があった。
まきは道端の小石を拾うと、前掛けの下を持ち上げて、その中に小石を忍ばせる。
希世も母親を見習って石ころを袂に詰め込んだ。
拾った小石は塚に集まるカラスや野犬を追い払う道具である。木の枝に集まったカラスを目掛けて石を投げつけるとカラスは驚いて面白いように飛び去った。
藪の中に探りの石を投げつけてみる。
すると、黒い生き物が勢い良く飛び出して来た。
野犬である。
それを目撃した希世が素早い反応を見せた。
予め用意していた棒切れを振り上げるとーうぁーーと叫びながら野犬を追い詰める。
希世の足はまだ幼く覚束ない。
畦道で何度も転んで、痛い目にあったがそれでも追撃を諦めない。
野犬を憎む一途さが不気味にさえ感じられた。
見兼ねたまきが声を掛ける。
「希世、もういい。逃げたものは追わなくていい」
しかし、希世は起き上がると再び走り出す。希世はまるで敵討ちのように血相を変えている。
まきはコントロールが利かなくなった希世を目で追いながら、これは希世の戦いなのだ。死に物狂いの修羅場なのだと思って無理には止めないことにした。
まきと希世が罪人塚を初めて訪れた時、桜は満開だった。
それがもう散り始めている。
今日も一日、忠兵衛を守る事が出来た。
希世は一日の締めくくりに忠兵衛に向かってお祈りするのが習慣になっていた。
希世がいつものように両手を合わせると不思議な事に桜の花がまるで滝が流れるように散り出した。
その時、まきは希世の金切り声を聞いた。
「母上!父上があそこに立っている」
まきは希世が差指さした方を何度も確かめたがまきには何も見えない。
しかし、希世には見えているのだろう。
希世の表情は真剣そのもの。
忠兵衛は白い衣装を纏っていたが、夕陽のせいか全体が薄紅色に輝いてそれはそれは美しい姿だったと言う。
希世が父上と呼び掛けようとすると忠兵衛の全身が元の花吹雪に戻って最後は宙に飛び消えてしまった。
希世は輪廻転生を知らない。
が、忠兵衛が桜の花に再生する瞬間を見てしまうと桜に生まれ変わったのだと信じるようになる。
それ以来、父親に対する愛おしさがそうさせるのか桜への愛着、こだわりが激しくなった。
希世から見た忠兵衛は恨みを抱いたまま桜の花に生まれ変わりその恨みを晴らすことなく散って行った。
希世には会津の桜が戊辰戦争の前と後では違って見えるらしい。
戦前よりも戦後の方が一段と濃い。
その訳は桜が戦死者の血を尽く吸い取ったから。
桜は人々の恨みごとを吸い取ってそれを抱いたまま冬を過ごす。
冬の間恨みごとはどんどん膨らむばかりで破裂しそうになる頃やっと春が来て恨み花は咲く。
しかし、花を開かせてはみたものの世間は冷たい。
最早この世には死人の恨み話に耳を傾ける奇特な者など一人も居ない。
それでも桜は恨みごとを聞いて貰いたい一心で人の目を引く満開の姿にもなって見せた。
世間では桜はこの世に未練を残さない、ぱっと咲いてぱっと散る、と散り際の潔さを賞賛。
しかし、これは真っ赤な嘘。
恨みを晴らそうにも叶えられない浮世に未練たっぷり散っていくのが桜、うらみ花である。
希世の桜への偏見は徹底していた。
花見に誘われる事があっても只の一度も仲間入りする事は無かった。
希世は桜が嫌いな訳では無い。
希世には独自の花見作法がある。
希世にとって花見とは祈りであって娯楽ではない。
桜には死人の靈魂が宿っていてこの世で縁が会った人々に会いたくなって花を咲かせる。
花に会ってお祈りするのであれば礼拝に相応しい位置、花の全体像が一望出来る距離が良い。
花を訪ねる頃合いは日暮れ時。
人々が家路に着く頃。
一人静かに出向く事である。
花と向かい合ったら先ず両手を合わせて目を閉じること。
目を閉じて花を見ること。
花との出会いは満開が過ぎた散り際が良い。
花のひとひらひとひらが宙に舞いそれが一面に広がると死人が無念を訴える声が聞こえてくる。
散り際の花は気紛れで風を受けた訳でも無いのに花吹雪を演ずる事がある。
そのような光景に出会ったら我が身を花に任せて花の群れに晒されるが良い。
花の渦に抱かれる瞬間こそ花に宿った死人の靈魂と合体出来る至福の時間である。
希世は花の渦巻きに包まれて亡き父忠兵衛と再会した。
その時、希世は父親の体に感電して指先まで熱く痺れた。
その上、空洞になっていた胸の中が恍惚感で埋め満たされたと言う。
今日はここまで。
12時に昨夜以来の食事。
ハロワ帰りの夫には蕎麦を調理。
自分は納豆ご飯と味噌汁メインでお腹を満たした。
午後と読書と調べ物。
17時から夕食作り。
ご飯、味噌汁、ミートローフ、サラダ、ウォッカ梅酒ロック。
良く呑み良く食べた。
お皿を洗ったら営業終了。
読書と調べ物をする事に。
歩数計は12494。
充実した一日だった。