2025/8/20水曜日
4時半に起床し5時に畑へ。
今日はフェンネルにアゲハの幼虫が二匹居た。
駆除すると強烈な匂いを発するのな。

水遣りをしてから6時に帰路に。
帰宅後、シャワーと洗濯。
10時から読書と調べ物。
昨日に引き続き鈴木忠昭著「きずなつけ」
脱走した忠兵衛は津川で知り合いの商人勇次に無事に会えた。
勇次は風呂や部屋、更に旅支度まで用意していてくれた事に逆に忠兵衛は驚いた。
種明かしは忠兵衛の手配書である。
しかも、手配書の人相が余りに忠兵衛に似ていない。
恐らく、忠兵衛を゙知る人物が態と異なる特徴を言った。
勇次は忠兵衛に東講の世話係を装わせる為の小道具を用意してくれていた。
講とは神社・寺院などへ参詣したり寄付をする信者の団体。
江戸の講は東講、大阪の講を浪速講と呼んだ。
信者が団体で参詣する際はその旅行に必要な手続きを代行する講専門の周施業があった。
現在の旅行会社に相当する。
翌朝、出立の時、勇次に出立を見て貰うと「歩き方は商人は慎ましく足の運びは小股に……ほらほら言ってるはたから偉そうな格好をする」
とダメ出しが。
忠兵衛は威張るつもりはないが姿勢を正すと傍目には踏ん反り返っているように見えるらしい。
越後街道を会津に向かう途中、束松という峠がある。
↑伴百悦が越前に帰る途中の久保村文四郎を斬った所。
忠兵衛は津川を出発し一日目は上野尻に宿泊。
束松峠の茶屋で休憩。
坂下の町で希世と約束した下駄を購入したあと、忠兵衛は後を付けられて居る事に気付いた。
そこから疾走し追っ手を撒き切ったと安心し、妻子の隠れ住む味噌蔵へ急いだ。
そして、約束の下駄を希世に渡し一泊。
翌朝、出立の予定だったが妻のまきが会津高田の知人宅に居候しているじさま源兵衛を呼んでくると言う。
この度の難事を切り抜ける何か良い知恵を持っているかも、と走って出て行った。
そこへ民政局の者が3名やってきた。
彼等は前日の忠兵衛の下駄の買い物を見ていて偽金作りの犯人なのでは、と捕縛に来た。
忠兵衛の荷物を改め、勇次が持たせてくれた札束をを発見するや、「なんだこの金は、何処で手に入れた。うん?相手は誰だ。うん?貴様の商いは、にせ金造りに違いなかろ」と言いながら幼い希世を見た。
彼女を痛めつけながら、忠兵衛を屈服させる気だ。
↑これ思い出した。
元寇 女子供手の甲に穴
https://www.sankei.com/article/20140614-FJZLXDHVAVP7JFWJC4F27EL25A/
それに気が付いた忠兵衛は驚きと怒りで全身がわなわなと震え出した。本能的に手が伸び希世の袂を掴むと急いで自分の側に手繰り寄せる。
そして「弱い者いじめは、いい加減にしたらどうだ」
忠兵衛の言動が先程とガラリと変わった。
商人を装って他人の目を欺いてきたが事態がここまで及んだ以上、芝居を続けても意味が無い。
男らの「此奴、思った通り会津のはぐれ者に違いあるめぇ」という問いに忠兵衛は「如何にも俺は会津藩士だ。汝らは薩長者かそれとも奴等の犬かは知らぬが、ひとの家に土足で上がり込んで、いきなりにせ金作りの犯人呼ばわりは無礼であろう」
忠兵衛は自分の最期は自分の納得が行くように会津武士らしく締め括りたいと願っている。
薩長は自らを天皇の軍隊と名乗って、会津を朝敵・賊軍と罵った。
しかし、忠兵衛の方にも言い分がある。
戊辰戦争の勝利のシンボルとなった錦の御旗は、岩倉具視らが勝手にデザインしたものである。
勝てば官軍、負ければ賊軍、錦旗の下で戦った側が、たまたま勝ったまでの話ではないか。
「汝ら薩長は天下獲りの為なら何をやらかしてもいいと言うのか、会津を奸賊と責めるのなら汝らが錦の御旗を捏造して官軍を名乗った事実を何と言い逃れする気か。俺に言わせれば汝らは官軍では無い。贋軍だ」
すると、剣客風の男が前に出て来た。
来るな、と忠兵衛は全身で彼等の殺気を感じた。
忠兵衛は希世をもう一度抱きしめると居住まいを正した。
そして、心持ち頭を前へ差し出した。
剣客は腰を低く落として刀の柄に手を掛けると、一気に鞘を払い忠兵衛の首を跳ね上げた。
忠兵衛は首を跳ねられた後も倒れる事なく正座したままであった。
当時四歳の希世の記憶は取り留めもなく定かではない。
しかし只一つ、幼い胸に鮮烈に焼き付いて生涯に亙って消し難い断片があった。
それは希世の頭上から熱い湯が降りかかってきたという悪夢である。
希世が熱湯と感じたのは忠兵衛の血潮だ。
会津藩士・雑賀忠兵衛・享年二十七歳。
今日はここまで。
12時に昨夜以来の食事。
夫にはラーメンを調理。
自分は納豆ご飯と味噌汁メインで昨日の残り物をおかずにお腹を満たした。
午後も読書と調べ物。
17時から夕食作り。

鶏の味醂粕漬、サラダ、ご飯、味噌汁、チーズオクラ竹輪、お弁当のおかず、昨日の残り物、梨とりんご、ウォッカ梅酒ロック。
18時半に夫と長男と3人で夕食。
良く呑み良く食べた。
お皿は長男が洗ってくれた。
有難く読書と調べ物を゙する事に。
歩数計は7506。
充実した一日だった。