arimahamaの日記

アメバから引っ越しました。

オートファジー1365日目と畑とホモ・サピエンスの旅⑥

2025/6/4水曜日

4時半に起床し皆の朝食と夫の昼食作り。

5時から洗濯を2回。

合間にベランダガーデニングの水遣り。

洗濯物を干し終えたら6:45に歩いて畑へ。

 

2日間の雨の間に大量の納豆菌培養液が出来たのでカートに載せて運んだ。

ズッキーニとキュウリの花が咲いていた。

キュウリの花の画像はなかなかアップさせて貰えなかった。

3度目のチャレンジで成功。

こんなちっこいキュウリ苗の花だけど、アップされたら困るんか?

嫌がらせが足りない!て怒られるんか?

奴らと一味の考える事はようわからん。

 

ついでに買い物をして、10時に帰宅。

泥まみれになったので総着替え。

10時半から、読書と調べ物。

 

昨日に引き続き、篠田謙一著「人類の起源」

 

ヨーロッパは近代化以降も民族という名の下に数々の迫害や紛争を経験。
その最大の悲劇はナチスドイツによるアーリア人種の優位性の主張によるもの。

しかし、ここまで見てきたように、人々の持つ遺伝子は歴史の中で複雑に絡み合っており、「民族の血統」などというものに実体が無く幻想に過ぎない。
現代のヨーロッパの言語はインド=ヨーロッパ語族に分類される。
この言語族は一部にはステップ地帯遊牧民に由来するという考え方もあったものの、一般的にはヨーロッパに農耕をもたらした人々が話したものだと考えられてきた。
そして、その源郷であるアナトリアからヨーロッパに広がった集団とインドに向かった農耕民のグループが居た。
しかし、古代ゲノム解析により5000年前の大規模なヤムナヤ集団の拡大が明らかに。
明らかになった事で、この言語学の定説にも疑義が呈された。拡散の時期と規模を考えると、ヤムナヤ軍団がインド=ヨーロッパ語の祖語を話していたと考えるのが合理的。


〈特定の遺伝子頻度の変遷〉
牧畜民では乳糖耐性遺伝子を持つ人の割合が多くなる。
大規模なゲノム解析により、ヨーロッパに乳糖耐性遺伝子をもたらしたのもヤムナヤ文化の人々であったことが明らかに。
ヨーロッパではこれまでミルクの利用と乳糖耐性遺伝子の関係について自然選択説が主流だったが、実際は交雑がその要因だった。
勿論、ヤムナヤ文化の源郷の地ては自然選択によってこの遺伝子の頻度が上昇した可能性がある。

彼らの由来が明らかになれば、何処で自然選択が働いたのかも明らかになる。
↑古代ゲノム解析で由来わからんの?

 

更に免疫に関わる遺伝子の選択状況も明らかに。
7000年前のスペインの狩猟採集民のゲノムを詳しく解析したところ、幾つかの免疫に関わる遺伝子は現在のヨーロッパ人と同じだった。

狩猟採集民と現在のヨーロッパ人のゲノムは大きく異なる。

が、免疫系の遺伝子の中にはそのまま保存されたものもある。

長期にわたって集団の中に保持されている遺伝子はヨーロッパの環境に適応的なものである可能性がある。
狩猟採集民と青銅器時代に侵入したステップの遊牧民では、身長が高くなる方向への選択が働いている。

現代のヨーロッパ人集団ではステップ由来のゲノムの割合が大きいほど、身長が高くなっている事を示した研究もある。


〈細菌のゲノムが教える病〉


ペストの一度目の流行 542年〜543年東ローマ帝国で発生。

 

人口の半数を失う。

この時の犠牲者の人骨からペスト菌のゲノムが検出されている。

次世代シークエンサを使用しての古人骨の分析ではその人骨の持つ全てのDNAを解析。

ヒト由来のDNAだけでなく細菌やウィルスのDNAも。


2度目のペスト 1346年〜1353年

 

別名「黒死病ボルガ川下流域や黒海の沿岸で始まった。

7年間で人口6割減。
2度目の流行に関し、この病気で亡くなった人々のゲノムが解析された。

ペスト菌のゲノムも。

2019年には発祥地とされるロシアのサンプルも含め34個体から抽出されたDNAが解析された。

結果、ペスト菌は東ヨーロッパから侵入した事が明らかに。
この病気の突発的な流行はヨーロッパや中東、北アフリカなど世界中で18世紀まで続いた。

その後の100年間は流行しなかったが、19世紀末の1894年に香港で3度目の大流行。このペストの原因菌をアレクサンドル・イェルサンと北里柴三郎がそれぞれ独立に発見。

この菌にはイェルサンに因んでエルシニア・ペスティスという学名がついている。
2度目の大流行後のペスト菌の系統には多様性が見られる事も明らかになっている。現在にまで生き残ったものは無い。
興味深いことに、この絶滅した系統の中にはペストの病原性を引き継がせる2つの遺伝子が欠落したものも見つかっている。
同じ部分の欠落は1回目の流行後の菌株にも見られる。

ペスト菌の進化を考える上で重要な知見。


〈ペストとともにやってきたヤムナヤ文化〉
ヤムナヤ文化が流入した頃、ヨーロッパの農耕社会はペストの流行で人口を大きく減らしていた可能性が古代ゲノム解析により指摘されている。


これまでに解析されている101名のヤムナヤ集団のゲノムの7%からペスト菌のDNA断片が検出されている。 
彼らはヨーロッパ侵入以前からこのペスト菌を保持していた為にある程度の免疫を持っていたと考えられる。

ペストはヤムナヤ集団と共にヨーロッパに入り、免疫を持たない農耕民の社会に大打撃を与えた可能性がある。
そう考えるとヤムナヤの牧畜民が殆ど集団の置き換えに近い形でヨーロッパに広がった事も納得。

↑日本の人口減少の割合は著しい。

奴らはヤムナヤ人みたいに置き換えるつもりなのか。

今日はここまで。

 

11時半に夫にペペロンチーノスパゲッティを調理。

午後も読書と調べ物。

 

17時から夕食作り。

ご飯、味噌汁、サラダ、残り物達。

ウォッカ梅酒ロックを呑みながら美味しく頂いた。

お皿は長女が洗ってくれた。

ありがたく読書と調べ物をする事に。

 

歩数計は9427。

充実した一日だった。