2025/1/26日曜日
未明2時に覚醒。
お風呂に入り忘れたので夜中に入浴。
よーく温まってポカポカに。
風呂から出たら再就寝出来なかったので読書と調べ物。
1538年8月、パラケルススは清書した3篇の論文「医師の迷路」「酒石病論後篇」「七事弁明論」に「ケルンテン年代記」を併せ携えてケルンテン大公領身分代表議会所在地クラーゲンフルトに赴き、議会にこれらを献呈。
大公領当局が公文書で太鼓判を押した印刷許可は何らかの力が働き陽の目を見なかった。
ウィーンのフェルナンド王から下賜される筈だった印刷費もウィーンの医師達の妬ましげな手によって打ち切られた。
著書の中でもウィーンの医師達を恐慌に陥れたのは「医師の迷路」
特にパラケルススが「余の専制」を主張したから。
この印刷に尽力しパラケルススに好意的だったクラーゲンフルトの造幣検査官アウスヘルム・ベストは「パラケルススと共にしばしば実験を行い彼の治療をも実見した人」
ここでも魔術は原理として勝利しながら現実には惨敗。
ウィーンからクラーゲンフルトに至るまで、著作なら「医師の迷路」から「七事弁明論」に至るまでの1年間は、魔術師と古き医師との間に戦われた食うか食われるかの術較べの決戦場。
パラケルススはまたしても魔術を盾に医師達に挑戦的な論争を仕掛けた。
「教えるべきは魔術であってアヴィケンナでもガレノスでもない」
↑素晴らしい。
「医師の迷路」は「フィロソフィア・サガックス」の自然哲学体系の医学に対する特殊適用。
題名の「迷路」とはクレタ島のミノス王の、中心に怪物ミノタウロスが棲む迷宮を言う。
迷宮の中心に達した者はそこに単眼者たるミノタウロスを発見する。
その者は科学の王になるが弱点はその単眼性。
深入りして才智を働かせればそれだけ偏向する(迷う)
最後に現れ最上の者となる人物に従って人は「単眼のミノタウロスに至る道ではなく、一つの神性のうちに包括される三つの眼を持つ存在に至る道を歩み始める」
その存在とは全包括的な神であり、次いでこれに包括される①星の世界、大宇宙である②元素的世界、小宇宙である③人間の肉体の三つであり、また、それぞれ三者の表微術たる占星術、哲学、物理学の三つの眼である。
自然の光を通じて観る三つの眼は恩寵の光の光源たる唯一の眼と合体する。
「医師の迷路」では実験は表層的な技術知と解され、体験は科学乃至魔術、とりわけ「発明的魔術」の所産である、としている。「発明、発見の」を意味するinventrixという語はinventio、即ち「内部へ入る」から来ている。
発見するとは内部に入り深層に降下して発見する。
自然の光から照明がやってこなくてはならない。
紙にでなく「照明(イルミナチオン)」に。
「光そのものであるところの存在から発する照明」に赴かなくてはならない。
これが体験の啓示的意味である。
↑パラケルススの本を読んで「イルミナチオン」が出て来てびっくり!
パラケルススがイルミナティを真似たのかイルミナティがパラケルススからパクったのか。
坐して文献的伝承のみに甘んじている医師たちに対して、体験者を対置した挑戦状とも言えるこの著書がウィーンの医師達に受け入れられる筈は無かった。
パラケルススが悪魔の、魔術師の双面性として否定的にも肯定的にも描いていたイローニッシュな両義性はその通俗的な如何わしい暗黒面のみを強調されれば世人を恐怖させるのに充分だった。
民衆は輝かしい救済の奇蹟を携えてきた放浪医師に伝説的な魔術師の形姿を重ね合わせて密かにその背面に潜むやもしれぬ暗黒に慄いてもいた。
奇蹟医の風評は風向きのほんのちょっとした変わり目さえあれば同時に如何わしいペテン師登場の警鐘の音色とも聞き取れた。
↑現代でも人々はフェイクニュースにころっと騙される。
謂わずもがな、当時の人々。
ポイケルトのパラケルスス伝によるとウィーンの滞在中「ウィーン近郊の温泉の効力を調査したとか、カーレンベルクに金鉱脈が走っていると口走ったとか」の伝説が飛び交った。
パラケルススが何者でどんな隠された哲学の持主であるかを知っていた専門家はそれらの噂はパラケルスス本人の事を指す、と知っていた。
が、世間一般はパラケルススの哲学を批判するにしてもその本質的な部分を解き明かしている重要な著作は出版されなかった。
↑ザ・言論統制。
パラケルススの本質を知る専門家達は何とか彼を闇に葬り去ろうとし、最も肝要な部分を隠蔽。
本質から切り取った奇態な部分のみ取り上げ誇張。
如何わしげな細部をさも意味ありげに誇張。
↑人を悪人に仕立てるやり方も一緒。
この卑劣な手口こそは黒魔術の常套。
↑歴史は繰り返される。

まさか、パラケルススの本を読んで「イルミナチオン」に遭遇するとは。
「三つの眼」の記述も気になる。
少し調べてみることに。
いつの間にか寝落ち。
7時半に起床し洗濯とベランダガーデニングの水遣り。
9時にご近所テニスへ。
男子5名女子2名計7名が参加。
アップ後、4ゲーム先取セミアドの試合。
自分は3-3の大接戦の試合を2回。
3-3になったらタイブレーク戦をやる。
久々で良い脳トレになった。
1度目は13-11まで行ったので精神的にも疲れた。
12時に終了後、昨夜以来の食事。
午後は読書と調べ物からの寝落ち。
すると可愛らしい声が聞こえてきて覚醒。
時刻は14時半。
長男が孫達を連れてやって来た。
16時半まで一緒に遊んだあと、夕食作り。
今日は鶏の塩ラーメン。
海塩を使用した塩ラーメンは塩が美味しくて大好評だった。
今日は夕食後、すぐ入浴。
入浴している間に長男一家は帰って行った。
お皿も洗ってくれていた。
ありがたく、読書の続きをする事に。
歩数計は12568。
充実した一日だった。