2025/1/20月曜日
6時に起床し長女の朝食とお弁当のおかず作り。
合間に洗濯とベランダガーデニングの水やり。
雨が降っていたので7時半に長女を駅まで送迎。
帰宅後、中華麹の材料のセッティングとドレッシング作り。
10時に買い物へ。
11時過ぎに帰宅後、大量の食材を仕分け収納しているうちに11時40分に。
そのまま昨夜以来の食事の用意。
12時に夫と食事。
午後は読書と調べ物。
著書「パラミルム後篇」出版の希望が潰えた後、パラケルススはアッペンツェル山地の山間地で羊飼いや山地農民と素朴な信仰を語り合う修行僧のような生活に。
しかし、ここでも教皇派やルター派などの争いに巻き込まれそうになり再び放浪の旅へ。
パラケルススは1533年、フォアアールベルクとアールベルクの山道沿いにチロルのインタールにあるシュウァッツの鉱山に到着。
イェンバッハ製錬所とブリクスレッグの鉱坑を訪問。
そこで目にしたのはフッガーの金融資本の下部構造を維持する為に昼夜働き不治の鉱山病に斃れて行く鉱夫達の地獄だった。
パラケルススは坑内に降り立って鉱山病の研究に専念。
その成果が「坑夫肺癆、並びにその他の鉱山病について」(1533/34年)研究題目は次の三つ。
①坑夫肺癆、即ち、とりわけ日中に坑内で働く鉱夫の罹る鉱山病。
②金属の溶解、並びに選鉱精錬時に現れる健康傷害。
③水銀を原因として惹起される病気。
1534年に地上へ這い出たパラケルススはシュテルツィングで「ペスト並びにその諸症状の書」を起草。
1533年11月初頭、パラケルススのシュウァッツ滞在直前に2人の放浪鉱夫がバイエルンからスタンスの村を経由してシュウァッツに流れてきた。
2人は彼らの身体にペスト菌をしこたま詰め込んで到来。
ペストはイン河に沿って南下。
この伝染経路はパラケルススの辿ってきた道と正確に一致。
↑この鉱夫2人はDS派遣の悪魔?
それとも神様からの宿題?
インスブルックで門前払いされシュテルツィングでも好遇されなかった。
シュテルツィング市庁宛に献呈された「ペスト並びにその諸症状の書」は無視され40年後に市長の子ミハエル・シュッツに発見されシュトラースブルクで印刷に付された。
チロル地方は1512年から1634年の間に8度以上に渡りペストに見舞われた。
黒死病は13世紀から16世紀にかけてヨーロッパの総人口の1/4から1/3を奪っている。
中世末期から金融業者若しくは流通業者として定住民の間を媒介していたユダヤ人はペスト流行を機に憎悪の的となった。
「始まりは我らが内にある。嫉妬、憎悪、虚偽、不実、並びに我らと悪徳の内なる全ての偽りの奸計がこれである。これらのものは我々の内に日夜潜んでいる想像力に他ならぬ。この想像力が上なる天空に昇って二つの星の間を一方から他方へと渉るのだ」だから伝染する。
↑「想像力」を「思考」に置き換えると読みやすいのでは?
プラス思考、マイナス思考みたいな?
想像力に瀆された天体は星から星へと汚染を広げて遂には天空全体を支配。
すると、この天空の汚れが地上に降ってくる。
従って人間の想像力が悪質なものになればそれだけペストは危険なものになる。
「共通の嫉妬は共通のペストを生み共通の強欲は共通の疫病を生むのである」
↑ちなみに日本ではペストは明治時代に神戸港から入ったものの死者は2000人に留まったそう。
人間の悪しき想像力が星に感染して怒りを招き天罰の黒い鞭が下る。
悪しき性情の人間がペストの劫火に焼き尽くされるのはやむを得ないのか。
想像力は悪しき方向(嫉妬、憎悪)に働いて自然と天空の秩序を乱すけれど、善き方向に働いて混乱を元に戻す事も出来る。
自然も天空もいつまでも混乱状態に留まる事を好まない。
想像力が意識的に善き方向に働いて自らの内なる混乱の収拾する事を無意識裡に望んでいるに違いない。
ここに初めて人間の出る幕が。
第二の「人間の作るペスト」、謂わば知の白いペストが解毒剤として召喚される。
それは人間の過失を償うべく自然が無意識に願望している治癒若しくは秩序回復の意識的促進作業であってパラケルススが「魔術」と名付ける防衛策である。
※第二のペストについてはp.275で先述されている↓
「ペスト並びにその諸症状の書」によればそもそもペストには二種類ある。
①神の思し召しによるペスト
②人間が己に向けて作るところのペスト
神からペストという宿題が出され、その解決法が解毒方法と秩序回復の意識的促進作業。
パラケルススはこれを「魔術」と名付けた。
↑わいが思うに、神様からの宿題を何とか解決しようと考えていると、神様がいつの日かそれを手助けしてくれる。
その事を魔術と言っているのでは?
神様はプラス思考で頑張る人を応援する。すぐにではない。
けれど、諦めないで努力していると応えてくれる。
諦めない為には一杯考えないと。
パラケルススによると、「人間の知は神の表微の始まりである。人間が星辰を支配するなら、この知の力によって、星辰は人間の思うがままの事を成さざるを得ない。人がこの知のうちに生きている限り、あたかも地上で犬や馬を服従せしめ馴到するが如くに、人はおのが意のままに天空の手綱を操る。掛かる達意の手練は魔法に掛ける事の始まりである。その為に人は知者を魔術師と呼んできた。彼らが魔術師と呼ばれるのは彼らが天空を支配する為であり、天空は彼らが蝋人形や手紙に於いて、また言葉などによって欲するがままのことを成さなくてはならないからに他ならぬ。尚、この魔術は妖術とも言われるが実は妖術に非ずして、至高の知なのだ」
↑わいが思うにパラケルススは医師として神様から何度も宿題(梅毒、鉱山病、ペストetc)を出され、その度に考えに考え、治療法を見出だした。
そして、その思考は常にプラス思考だったのだと思う。
それに対し神様が応えた。
その成功体験から何十冊も本を書いているのだと思う。
パラケルススが生きた15世紀のヨーロッパは世の中が相当乱れていたそうだ。
現代も相当乱れている。
それに気づいたら、何とか少しでも良くしようと一人一人が考えると神様は応えてくれる。
歴史から学ぶ事は多い。
今日はここまで。
17時半から夕食作り。

鮭ハラス、鱈と白子の煮付け、長芋&タラコ、スティックサラダ、朝の残り、ウォッカ梅酒ロック。
スティックサラダは自家製西京味噌ディップで食べた。
大好評だった。
後片付けを済ませたら営業終了。
読書と調べ物をする事に。
歩数計は7977。
充実した一日だった。