2024/12/1日曜日
5時に起床し最新情報をチェック。
8時に起床し出麹。

朝シャワーと洗濯、ベランダガーデニングの水遣りを済ませたら読書。
昨日に引き続き青木健著「ゾロアスター教史」
〈教祖の名声と実態の乖離〉
前5世紀に小アジア西部の王国リュディアのクサントスが西方人として最初にザラスシュトラの名に言及。
ここではザラスシュトラの教えの内容が正確に伝播された訳でなく「東方の賢者」イメージが先行して伝播。
この時点で「ザラスシュトラの教え」と「イラン高原のアーリア民族の宗教」の境界線は曖昧に。
原始教団からしてみれば見も知らぬマゴス神官団の宗教に栄光ある「ザラスシュトラの教え」の名称が冠されるとは考えも及ばぬ事態であった。
原始教団は遅れて南下・西進するにつれ原始アーリア民族の宗教に妥協と習合を余儀なくされマゴス神官団の宗教の風習を大量に導入する形で変質。
〈ヤスナ犠牲祭の成立〉
原始教団が最も大きな改変を受けたのは祭式の部分。
ザラスシュトラは原始アーリア民族の犠牲獣祭とハオマ液服用の風習を改めて祭式を簡素化。
しかし、その精神は彼の死後、後継者達によって裏切られ「ヤスナ犠牲祭」となった。
この祭式は一対の神官が教祖の遺した「ガーサー」や「七草ヤスナ」、その他の祈祷を唱えながら聖火の前でハオマ液を調整しアフラ・マスダーに捧げるのが目的。
祈祷の中核部分では「ハオマ液を禁止せよ、犠牲祭を禁止せよ」という教祖直伝の「ガーサー」を唱えつつ実際にはハオマ液を調整して飲む。
神官は自分で唱えている事とは正反対の作業を粛々と進める結果に。
妥協の結果生まれた矛盾である。
ヤスナ犠牲祭はゾロアスター教の数ある祭式の中で最も高度な奥義で最高度のイニシエーションを受け数々の試練を掻い潜った大神官のみが実践出来る秘儀。
神官階級以外は覗き見することも禁止。
聖火を通して善なる神アフラ・マスダーと直接交信し霊力を得ると考えられている。恐らく原始教団の頃から同じ。
〈マゴス神官団との混淆〉
原始教団に衝撃を与えたのはマゴス神官団。
①葬法に於いて原始教団は土葬。
マゴス神官団は曝葬。
数百年の時を経て両者が接触した結果、曝葬が土葬を圧倒。
以後、ゾロアスター教の公式教義に採用。ザラスシュトラ本人が見たら間違いなく卒倒する葬法。
婚姻に関してもマゴス神官団推奨の最近親婚が教義に。
他に爬虫類の殺害、犠牲獣の牛から羊への転換がマゴス神官団によって加えられた。政治的権威や社会的支持の上でマゴス神官団が優位に。
第五節 アケメネス朝ペルシア帝国での展開
牧畜から農業に転換した6部族と牧畜を維持した4部族という生業別に分布。
ペルシア人にとっての幸運は先住のエラム人がメディア人に対するアッシリア人のように高圧的な支配を行う民族ではなく文明度が高い穏健な民族だった点。
大麦や小麦を生産する農業を営むエラム人と季節的な牧畜と農業を兼業した新米のペルシア人の二元的な社会構造を持っていた。
やがてペルシア人は優越する武力で政治権力を握ったが文字を持って文化活動を担っていたのは文明度に勝るエラム人書記官達。

クル大王の死後、後を継いだカンビュセス2世は前522年、エジプト統治中にペルシア本国で叛乱発生の報を受け帰還する途中自殺。←ダウト。暗殺やな。
更に、妹で妻であるロクサーナ王女はカンビュセス2世によって殺害された。
唯一残った皇位継承者でイラン高原東部の総督だった皇弟バルディヤがペルシアで即位。
そこへカンビュセス2世の親衛隊員だったダレイオスが「本物のバルディヤ閣下は既にカンビュセス2世によって粛清されている」と宣言しバルディヤを殺害。
今日はここまで。
壮大なペルシア帝国を築いたクル大王家はあっという間に断絶した。
最近親婚て一つの一族が絶滅しやすいシステムやね。
12時に昨夜以来の食事。
午後も読書。
15時半から夕食の鍋の仕込み。
お孫ちゃん達が到来する前にガスコンロ上で写真撮影を済ませた。

鶏と豆腐の大根おろし鍋、の予定が大根おろしを入れる前に具材で汁が溢れそうになったので投入中止。
味付けは鰹出汁のみに。
クックパッドで見つけたレシピ。
かつお節を浸すだけで良い、というお手軽なやり方が気に入った。
かつお節は後で引き上げて昆布と煮て佃煮にする予定。
17時から食事開始。
出汁が美味しい!と大好評だった。
特に夫が大絶賛。
何度もお替りし、いつまでも食べていた。
お皿は長女と嫁と長男が代わる代わる洗ってくれた。
19時半に長男一家が帰ったら、明日の米麹作り用のお米を研ぎ、営業終了。
読書と調べ物をする事に。
歩数計は5784。
充実した一日だった。